十日町市本町3丁目プラザコア2階の美容室SORAです。
髪にできるだけ負担をかけない施術法や、高機能な薬剤やケア剤を使用し、
ダメージケアに力をいれている美容室です。
19時までカット、カラー、パーマ、縮毛矯正の受付をしていますので、
お仕事帰りにもオススメです。
ネット予約で24時間365日予約ができます。
残留アルカリとは
パーマ剤やカラー剤には髪をアルカリ性に傾けるアルカリ剤が含まれています。
髪は通常ph6前後の弱酸性ですが、髪をアルカリ性にすることで髪を膨潤させて薬剤が髪の中に入りやすくさせます。
また、カラーでは発色や脱色など、パーマでは薬剤の強弱の調整や髪を膨潤させて髪の結合を動きやすくする働きがあります。
しかし、施術後は髪にとっては不要なものですが、施術後のシャンプーだけではアルカリ性に傾いたph(ペーハー)を元の弱酸性に戻すことはできません。
自宅で毎日シャンプーをしているとそのうち戻りますが、その間に髪は傷んでしまいます。
残留アルカリが髪に与える影響を検証します
検証に使用する毛束です。
カラーはしていない髪です。
この髪に、13LVくらいまで脱色するライトナーでカラーします。
使用したカラー剤のphは約10くらい
ちなみに、次の写真は白髪染めに使われる5LVのブラウンのカラー剤です。
暗い色だからといってアルカリが少ないというわけではありません。
20分放置後
20分放置後のカラー剤のphは、放置前とそんなに変わっていません。
通常のカラー後のシャンプーと同じで2回シャンプーしました。
上の毛束だけ、美容室SORAでやっている、アルカリ除去の処理をしました。
乾かしてみました。
見た目ではあまり良くわかりませんので、この髪に縮毛矯正をします。
使用した薬剤は、ph6.5くらいの弱酸性のチオグリコール酸アンモニウムです。
パーマ剤は(一部を除いて)phがアルカリ性になることで、効果が強くなります。
このチオグリコール酸アンモニウムはアルカリ性の時は力が強いのですが、弱酸性では髪を矯正するほどの力がありません。
もし、髪に残留アルカリがあれば、酸性チオの力を強くするのでクセを矯正ができるはずです。
使用薬剤のphです。
1液を塗布して15分間をおいて、薬剤を流しました。クセが伸びやすくなる処理はしていません
真っ直ぐにアイロンをします。
その後、2液で酸化処理をして自然に乾かしました。
上の毛束はアルカリ除去をして縮毛矯正をした毛束
下の毛束はアルカリ除去をしないで縮毛矯正をした毛束
上は、髪はまとまっているものの、丸みのあるくせは残っています。クセは伸びていません。
下は、しっかりストレートではないですが、上の毛束よりストレートに近づいています。
アルカリ除去した髪は、髪のphが低いため縮毛矯正の薬剤の力がなくクセが伸びませんでした。
しかし、アルカリ除去をしていない毛束は、残留したアルカリの影響で縮毛矯正の薬剤の力を高めてしまっています。
検証を終えて
検証の結果、アルカリ除去の処理をしないと髪に残っていることが証明できたと思います。
髪に残ったアルカリがパーマやカラーの仕上りを崩すことがあります。
また、アルカリ性に傾いている間、髪は膨潤(膨らんで柔らかくなる)しています。膨潤してる状態はとても痛みやすい状態です。
髪が乾いている時はよいですが、髪が濡れるとまた膨潤して弱い状態になります。
また、髪のキューティクル(入り口)が開いている状態なので、カラーの色持ちがわるくなったり髪のタンパク質(間充物質)が流れ出たりして髪を痛めます。
薬剤によっては数日間は残留するのもあり、髪のダメージやパーマやカラーに悪影響を与え続けます。
美容室SORAでは、薬剤を使ったすべての施術後はアルカリ除去を行っていますので、安心してカラーやパーマをしてください。